【自己紹介】転勤族の妻になって人生見失いかけた話

はじめまして。「転妻ログ」を運営しているメリコと申します。

私は30代の専業主婦で、転勤族の夫と二人暮らしをしています。

働き出して安心を手に入れた独身時代

両親がお金に苦労していた家庭で育ち、

  • 「お金で苦労したくない」
  • 「安定した収入が欲しい」
  • 「結婚しても子供がいても共働きをするんだ」

と強く思って成長しました。

将来の夢は特になかったので「安定した仕事に就けること=しっかりお金を稼ぎ続けられること」が進路決定の指針でした。

大学は奨学金で進学し、仕送りなしでアルバイトを掛け持ちしての生活。

私にとって夏休み・冬休み・春休みは「がっつり稼げる期間」という認識で、遊んだ~!という記憶はありません。

でも、お仕事をしてお給料をもらえるのは本当にうれしかったし、バイトも楽しかったので不満はなかったです。

就職活動のときは、産休・育休がとれるかどうかもしっかりと確認していたほど、結婚後も仕事を続けるつもり満々でいました。

そんな学生時代を経て、希望通り「安定したお給料のもらえる職場」に就職。

お給料をもらえるようになると、もともとが貯金体質なおかげもあり、お金は自然と貯まっていきました。

手取りの月収は22~26万ほどで一人暮らしで奨学金の返済もしていましたが、毎月10万円ほど貯金できましたし、さらに年2回のボーナスも全額貯金できるという、金銭的には恵まれた暮らしができるようになりました。

稼いだお金で大好きなお洋服を買ったり、インテリアで暮らしを整えたり。夏休みに旅行に行ったりするのも好きでした。

十分なお金はあっても贅沢や浪費するわけではなく、家計簿をつけてきちんと節約もするのでお金も貯まる。

そんな日々に「両親を安心させられるような仕事に就けたな~」と満足でしたし、自分で稼いだお金をやりくりして生きていることに充実感もあった気がします。

 

転勤族の妻になって仕事を退職

ところが、結婚した夫は転勤族だったため一緒に暮らすために退職。

当初は転勤があってもすぐに再就職してうまく仕事を続けていけると楽観視していましたが、そううまくはいきませんでした。

はじめこそ異動するたびに仕事を探しては短期のお仕事を転々としていましたが、人見知りな性格もあり、新しい環境に飛び込むのが大の苦手。

小・中・高校のクラス替えでは1年たって次のクラス替えがせまるころにようやくクラスに馴染めるというくらい、人に心を開くまでに時間のかかるタイプなんです。

そんな私にとって短い期間での人付き合いは意味のないようなもので、精神的ストレスが大きかったです。

また、期間限定のお仕事となると悪い意味で「誰でもできる仕事」が多いもの。

私自身いずれやめることが前提なので、仕事へのやりがいを見出すこともできず、お金をもらってはいるものの自分の大切な人生の時間の浪費をしている感覚にもなりました。

お金がもらえても「この時間もったいない…」て思うなんて。お金って、働くって何なんだろう?と考えさせられますよね。

そのうち、続く引っ越しに何度も仕事を変えることに疲れて心が折れてしまいました。

結果、無収入となることに不満がありながらも「しばらくは専業主婦でいよう」と割り切ることに決めたのです。

 

無収入の自分に感じる無価値観

とはいえ、子どもがいるわけでもない専業主婦生活。自分が誰の役にも立っていない存在に思えて、自己肯定感は下がる一方でした。

周りの友達は仕事でグングンと成長し、後輩ができたり自信をもってできることが増えたり。お給料も増えるし、ボーナスだってもらえる。

それに比べて私は…

未来のない仕事で時間を消費し、お給料だって少ない。自分の選択の前提にいつも夫の転勤があり、自分の人生をコントロールされている感覚なのも嫌。

また、もともとのベースに「お金で苦労したくない」という強い意識があった私は、自分が稼げなくなったことでお金の不安が増しました。

専業主婦になってからは、何も生み出していない申し訳なさからお金も使えなくなっていきました。

夫が家計に全く関心がないうえに浪費家だったということもあり、財布のひもがギュウギュウにかたくなったりもしました。

人生完全に迷っていた期間です。

 

働き方の多様性に触れる

そのころ節約ブログを見るのが好きだった私は、とある節約系主婦ブログに出会います。彼女は「自宅で子育てをしながら、ブログで収入を得て家計を支えています」と言っていました。

とても親近感の持てるブログだったので、彼女の言葉がスーッと胸に入ってきました。

「こんな働き方があるのか・・・」

そこからさらに探っていくと、今度はとある子育てサラリーマンのブログに出会います。彼は共働き世帯で、副業としてブログを運営しているようでした。

仕事が終わって帰宅後にブログを更新しているらしく、しっかりとした金銭感覚もあり、本当に尊敬しました。

疑い深い私はその後もかなり調べた結果、真摯に誠実にブログ運営をすることでお金を稼いでいくことは可能だし、それは例えば会社で働くことと何も変わりないんだな~と腑に落ちてきました。

雇用される働き方しか知らなかった私ですが、こういう生き方もあるんだ!と知れたことで自分の可能性が広がった気がしました。

これからも夫の引っ越しについていくばかりの人生なんだろうなと、なにか諦めたようなどんよりとした気持ちから、自分の人生が一気に自分の手の中に戻ってきたような、目の前がパッと明るくなったような感覚になりました。

インターネットの世界では、場所を選ばず働くことができる。引っ越しがあっても続けていける。これってすごいことだと思います!

世界が広がったことで転勤妻という立場を受け入れることができるようになり、今は自宅で収入を得る働き方を追求しているところです。

 

お金は幸せになるための道具

ブログ運営でわずかでも「自分の力で」お金を生み出せるようになったことで、びっくりするくらい心に余裕ができました。

「稼げない自分」から「稼ぐ可能性にあふれる自分」になれたからです。稼いだ額ではありません。「自分の力でお金が生み出せる」というのがポイントです。

心に余裕ができたおかげで、専業主婦をしていても少しずつお金が使える自分になってきました。

夫の働きと私の家計管理のおかげ(?)で十分な貯金ができたことも、安心してお金を使える理由です。

お金を使うことに意識を向けてみると、今度はお金を使う大切さや難しさも感じるようになりました。

お金のことが不安だとどうしても節約や貯金することに意識が向きがちですが、お金は幸せになるための道具で、使ってこそ意味を持つものなんですよね。

当たり前のことですが、お金をもっているから幸せなのではないんです。お金を使って幸せを手に入れるのです。

それを強く感じるようになると、以前より気持ちよくお金を使えるようになり、幸福度も上がったのではないかと思います。

 

転勤に振り回されず「自分軸」で生きよう

「転勤妻だからいろんなことをあきらめないといけない」

以前の私はそう思っていました。

夫の転勤があれば私が仕事を辞めて、私が収入源を手放して。夫はどんどんスキルアップしてるのに、どうして私だけ。

大学の友達や同期はイキイキと働いて稼いだお金で好きなことしてるのに、どうして私だけ。あんなに勉強頑張って就職したのに、どうして私だけ。

いいな。羨ましい。

進めなかった道への未練でいっぱいでした。

でも、考え方を変えました。今私はこれまでと違う道にいる。転勤族の妻になって引っ越しをしながら暮らしている人は他にもいる。

友達や同期はこの道にいないだけ。道を間違えたわけではなく、人生という山頂までのルートが違うだけ。違うルートを歩いている人を見て羨んでも、何の意味もない。

これで人生が終わるわけでも、幸せになれないわけでもありません。置かれた立場で活躍する方法はたくさんあるはずです。

私にとって、このブログもそう。正社員としてフルタイムで働いていたら、このブログを作ることはなかったと思います。

思いもよらない道に入ってしまっても、登っている山は同じです。つねに自分に「どうしたい?」「どうなりたい?」「どこに行きたい?」と聞く。

そして「それを達成するためにどうする?」という視点で生きていれば、道が開ける気がしています。

転勤があっても、あなたの人生はあなたのものです。そういうことも伝えられたらと思い、ブログを書いています。

私に少しでも共感できた方は、ぜひブログを読んでみてくださいね^^

 

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